はっとり皮膚科医院 Hattori dermatology clinic

院長ブログ

日常の業務や医療についてなど、思いついた雑多なことなどを書き綴ります。

こどもの皮膚感染症

こどもに多い皮膚感染症については、よく「プールに入っていいですか?」と尋ねられます。

ケースバイケースということはもちろんあるのですが、最近はどう対応するかについて、学会から統一見解が出されていますので、簡単にご紹介したいと思います。

 

1. とびひ(伝染性膿痂疹、でんせんせいのうかしん)の場合

 「とびひ」は虫刺されや湿疹、傷などを掻いているうちに、細菌感染が起こって、周囲の皮膚にも病変が拡大していくものです。じくじくしているのに引っ掻き続けていると、治療を始めてもなかなか良くなりません。

直接触れることで他の人にうつす可能性がありますので、「治るまでプールは禁止!」です。

2. みずいぼ(伝染性軟属腫、でんせんせいなんぞくしゅ)の場合

 「みずいぼ」は伝染性軟属腫ウイルスの感染によって、比較的小さくて点状のブツが、体や四肢にできるものです。こちらも引っ掻いていると、広がって数がどんどん増えてしまいます。

学会での見解は、このウイルスはプールの水ではうつらないので、「プールに入っても大丈夫」です。ただし、タオル、浮き輪などを介してうつることはあるので、共用を避けましょう。

3. あたまじらみ(頭虱)の場合

 「あたまじらみ」は接触感染により流行することがある疾患で、こどもでは互いに触れ合って遊ぶ機会が多いため、よく発生します。髪の毛に付着した虫体や虫卵を確認し、スミスリンシャンプーなどで治療します。

「治療を始めればプールに入って大丈夫」ではありますが、こちらもタオル、水泳帽などの共用を避けることが大事です。

 

プールに限らず、学校生活での対応も示されています。

1. 「とびひ」:病変部に塗り薬をつけて、きちんと覆ってあれば、「学校を休む必要なし」です。病変が広範囲の場合や、全身症状がある場合は学校を休んで治療が必要になることがあります。

2. 「みずいぼ」:「学校を休む必要なし」です。

(ちなみに、自然に治ることもあり、治療をするかどうかについては議論が別れるところです。自然消退までに長期間を要することも多いので、周囲への感染、病変の拡大を考慮して、見つけたらピンセットでつまんで治療してしまうことが多いです。指や足などに出来て、液体窒素で治療するいわゆる「いぼ」は原因ウイルスが異なる、別の疾患です。)      

3. 「あたまじらみ」:「学校を休む必要なし」です。ただし、できるだけ早く治療を開始しましょう。発生した場合に、その周囲がみんな一斉に治療を始めることが大事です。

         

このような情報は「日本臨床皮膚科医会」「日本小児皮膚科学会」などのHP上で確認できます。ご興味ある方は是非ご覧ください。

プールに入れるかどうかに限らず、いずれの疾患も早く治療するに越したことはありません。「アヤシイな」と思ったら、是非皮膚科にご相談ください。

 

追伸

巷では夏休みに入ったとはいえ、曇りの日も結構あって、自転車乗るには心地良いです。

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榛名白川サイクリングロード、うっそうとした緑の感じがお気に入りです!

曇りはよいのですが、少しでも雨がパラつくと、路面には注意が必要、ということを、先日とことん思い知らされました。

診察中、マスクの下は、実はキズだらけでした(^^;; 気をつけよう。。。

 

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