はっとり皮膚科医院 Hattori dermatology clinic

院長ブログ

日常の業務や医療についてなど、思いついた雑多なことなどを書き綴ります。

にきび治療の注意点 その3

にきび治療の柱になっている治療薬(ぬり薬)は、見えないレベルの毛穴のつまりを取り除くことで、にきびの出来にくい肌を維持します。

状態が良かろうが悪かろうが、長期間にわたって使い続けることが大切です。

大きく分けると、アダパレン系(ディフェリンゲル)と過酸化ベンゾイル系(ベピオゲル、デュアックゲル)の2系統があります。

どちらも良い治療薬ですが、それぞれ効き方の特徴が異なっています。

アダパレン(レチノイド作用):毛穴のつまりを取ることが得意。

過酸化ベンゾイル(角質剥離作用と抗菌作用):毛穴のつまりをとるが、耐性菌が出現しないような抗菌作用もある。

どちらの治療薬も最終的には効果が出るので、にきびを治療するには少なくともどちらかを使用していくことが必要です。

何度かブログ内でもご紹介していますが、両方とも最初から配合されている治療薬(エピデュオゲル)も最近登場しました。今後はこちらが治療の主体になっていくのではないかと思います。

 

アダパレンも過酸化ベンゾイルも、毛穴のつまりをとるために皮膚を剥がすので、特に使い始めの初期に刺激感や乾燥感が出現します。その対策についてはここ2回のブログでも触れてきました。

どちらの治療薬に対しても同様の対策でよいと思いますが、症状の出方には両者にやや違いがあります。

アダパレン:刺激感、乾燥感などが出現する頻度は高い。1カ月くらいの間に慣れてしまうので、最初さえ乗り越えれば続けやすい。

過酸化ベンゾイル:刺激感、乾燥感などの出現する頻度は低く、あっても軽度のことが多い。アダパレンと同様1カ月くらいの間に慣れることが多い。しかし一部の人では、アダパレンより強い症状が出現することがあり、その中には「アレルギー性接触皮膚炎」が含まれる。「アレルギー性接触皮膚炎」は体質的に合わずにかぶれてしまうものなので、この場合続けることはできない。

 

過酸化ベンゾイルによるアレルギー性接触皮膚炎の報告例は少なく、正確な頻度は分かりませんが、当院で統計をとったところ100人に1人くらいと思われ、極端に多いわけではないようです。

塗ってみないとどれくらいの症状が出現するのか分かりませんので、やはり使い始めの特に1カ月間は注意しながら使用し、何かあればすぐに皮膚科に受診していただいて対処を相談するのが良さそうです。

 

ほとんどの方は短期間の辛抱で、その後長い期間効果的ににきび治療を続けられます。

アダパレンと過酸化ベンゾイルの配合剤では、それぞれを単独で使用するより高い効果が期待できると考えられますが、やはり刺激感の頻度や程度もやや高いようです。

やみくもに怖れる必要はないですが、どの治療薬を始める場合にも、多少の心の準備はしておくとよいでしょう。

前回のブログでも書きましたが、自己判断で中止してしまうと苦手意識が出てしまい、にきび治療が出来なくなってしまうこともありますので、何かあったらとにかくすぐに専門医にご相談されることが大切です。

 

注意点があるのは確かですが、この10年でにきび治療は大きく進歩しました。

せっかくの良い治療薬が多くの方に役立ってほしいと願っています。

上手に治療薬を使っていくために、それぞれの治療薬の長所、短所をよく知っていただければと思います。

 

追伸

今年のGW(ゴールデンウイーク)は良い天気が続きました。遠出はしませんでしたが、やや近場の名所に行ってきました。

あしかがフラワーパークの藤の花です!世界一と言われるだけあり見事でした。

今月後半には「ハルヒル」、初参戦してきました。上毛三山のひとつ榛名山を自転車で駆け上ります。

おかげさまでしっかり完走できました!

変わるもので、この2カ月ですっかりヒルクライムの虜!

次は秋の赤城山です。

 

 

 

 

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