はっとり皮膚科医院 Hattori dermatology clinic

院長ブログ

日常の業務や医療についてなど、思いついた雑多なことなどを書き綴ります。

「かゆみ止め」の飲み薬

皮膚科でよく使われる飲み薬として「抗ヒスタミン薬」があります。「抗アレルギー薬」とも呼ばれます。

ヒスタミンという物質の作用を抑えることで効果を発揮する薬ですが、「じんましん」「湿疹(しっしん)・皮膚炎(ひふえん)群」「アレルギー性鼻炎(いわゆる花粉症など)」といった疾患で処方されることが多いです。

 

「じんましん」はまさにこの「抗ヒスタミン薬」が第一選択の治療薬で、急性か、慢性かによって内服する期間は変わりますが、しっかり内服することで症状が抑えられます。(2016年4月のブログ参照)

アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎(かぶれ)、虫刺症皮膚炎(虫さされ)、皮脂欠乏性湿疹(乾燥肌)などの「湿疹・皮膚炎群」でも、「抗ヒスタミン薬」はかゆみが強い場合など使用されることがあります。

しかし「湿疹・皮膚炎群」では皮膚自体に起こっている炎症を抑える必要があるので、治療の基本はぬり薬で、あくまで「抗ヒスタミン薬」は補完的な役割になります。「抗ヒスタミン薬」は「かゆみ止め」という説明で処方されることは多いですが、飲み薬で安心してしまってぬり薬を塗らなければ皮膚の炎症は残り、かゆみも残ることになってしまいます。

「アレルギー性鼻炎」でも「抗ヒスタミン薬」は非常に効果的ですが、症状を起こす原因が分かっている場合、原因を吸入しないように予防することの方がより重要です。

例えば花粉症であれば、花粉さえ吸わなければ症状が出ないわけですから、花粉が飛散する時期に吸わない対策をする必要があります。具体的には花粉飛散情報に注意して外出を控えたり、マスクをしたり、といったことになります。どんなに「抗ヒスタミン薬」を内服していても、それ以上に花粉を吸ってしまえば鼻水やくしゃみは容赦なく出現します。(2015年3月のブログでも書きましたが、私自身かなり重症の花粉症なので実感がこもります。。。)

疾患ごとに対策の優先順位は異なるので、疾患によっては飲み薬だけに頼りすぎないことも大切です。

 

また「抗ヒスタミン薬」の効果をしっかり発揮させるには飲み方も大切です。

「抗ヒスタミン薬」は内服した後吸収され、血液を介して体の中に広がることで効果を発揮します。

「かゆみ止め」とは言っても、「かゆい!」と思ってから飲んでも、その場で瞬間的に効果が出るわけではありません。

「じんましん」「アトピー性皮膚炎」「アレルギー性鼻炎」など様々な疾患で、頓服するよりも、定期的に内服した方がより効果が高いことが分かっています。

自己判断で飲み方をアレンジするよりは、その疾患で最も効果的と考えられる内服方法を実践した方が、効果が高い上に安全なのではないかと思います。

 

次回ももう少し抗ヒスタミン薬についてご紹介したいと思います。

 

追伸

 

行ってきました、スカイツリー!!

見上げるスカイツリーは青空に映え、カッコ良かったです。

休日だったこともあり、展望台までの入場券買うにも整理券がいるというので、今回は見上げたところで満足してきました!

日頃ヒルクライムで高いところには登ってますし!

 

 

 

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