【会頭の主張およびプロフィール】
 第21回日本臨床皮膚科医学会総会・臨床学術大会が平成17年6月11日(土),12日(日)の両日高崎市のメトロポリタンホテルで開催されます。群馬県内で皮膚科関連の大規模な学会が開催されるのはおよそ30年ぶりであり、学会担当スタッフ一同身の引き締まる思いでおります。

 学会のメインテ−マは、「今、実地皮膚科の実態は(仮題)」です。学会開催前夜には「meet the expert 」というイベントが企画されています。これは,伊香保の湯につかり,食事を囲みながらテ−マ別に専門家と懇談する肩の凝らない少人数制談笑会(?)のようなものだそうです。お酒の勢いで,普段は聞けない本音が聞けるかもしれません。

 服部 瑛先生は新潟県新津市の御出身で,群馬大学医学部を昭和49年に卒業,ただちに母校の群馬大学医学部皮膚科学教室(当時の主任教授:石川英一元群馬大学学長)に入られました。
 石川英一教授のご指導の下に膠原病における免疫異常を中心に研究,昭和53年4月群馬大学医学部助手,同年12月講師,昭和55年前橋赤十字病院皮膚科部長,昭和63年7月高崎市小八木町に「はっとり皮膚科医院」を開設され、現在に至っておられます。

 服部先生が大学で医局長をなさっていた時に私は入局いたしました。先生には皮膚科学の考え方などを指導して頂きましたが,やんちゃ坊主の私には手を焼かれていたかもしれません。

 服部先生は,開業されてからも精力的に学会および論文発表を続けておられるのは皆様ご存知のとおりです。論文は200編以上あり,現在は日本皮膚科学会群馬県代議員,日本臨床皮膚科医学会常任理事などの要職に就かれておられるばかりでなく,皮膚病診療の編集アドバイザ−やVisual Dermatologyの編集協力者もなさっておられます。
 日々に診療に加え,これだけの活動をしていたら時間が足りないのではと心配するのは余計なお世話らしく,ゴルフ(HD10),囲碁(日本棋院2段),謡曲(宝生流),お茶(安藤御家流),オ−ディオ(マニアック!)とマルチな才能を遺憾無く発揮されています。
 今回の学会には服部先生の無尽蔵なエネルギ−を傾注させるはずですので,必ずや会員の方々にご満足していただける学会になるでしょう。

 高崎市は昔から交通の要所,商業の中心として栄えてきました。東京駅から上越新幹線を利用しますと約50分で到着します(残念ながら,県庁および医学部所在地である前橋市に新幹線駅はありません)。
 学会場はJRのホテルですので駅と一体化しており,この交通の利便性が高崎市を開催地に選ばれた最大の理由とお聞きしております。それと同時に,高崎は群馬県内の観光地への起点でもあります。会員の先生方は群馬県というと何を思い浮かべられるでしょうか?

 おそらく,“草津温泉”と“尾瀬”を思い浮かべられるのではないでしょうか。草津温泉,尾瀬へは列車・車など利用すると約2時間で到着します。
 日帰りするにはもったいない場所ですので,是非一泊,できれば二泊の小旅行をお勧めします。特に,5月から6月の尾瀬は水芭蕉が咲きほこり,雪解け水とともに太古の世界へと誘ってくれます。日帰りでという方には伊香保温泉をお勧めします。石段,露天風呂,竹久夢二記念館,榛名湖などの見所が山盛りです。学会に参加された後に命の洗濯はいかがでしょうか。

 多くの会員の方々のご参加を心よりお待ち申し上げます。
会頭プロフィール 会頭の主張 その1 会頭の主張 その2
服部 瑛先生の横顔
群馬大学大学院医学系研究科皮膚病態学
教授 石川 治