【アフリカへ行きました】
 
8)ロッジへ到着
 
マコーリさんの運転する車は目的地ロッジが近いのか山道を登り詰め、きれいに整地された道にさしかかってきました。
キチュワ・テンボ空港?からおよそ20分程経ちました、私たちが予約したロッジは国立保護区の外のオロロロ峠にあるそうです。
「オロロロ」とはスワヒリ語で「ジグザグ」と言う意味だそうです。大分ジグザグと登ってきたから、きっとこの辺りがオロロロ峠なのでしょう
ああ、矢印とともにロッジの名前『ムパタ・サファリ・クラブ』と書かれた標識が見えました。
平らに均された赤土の道をさらに進んでいくと、高さ3,4メートルほどもある両開きの木製の門が見えました。
門の横の小屋から小柄な人が『ジャンボ!』と言いながら飛び出してきて門を開けてくれました。
『ジャンボ』は万能挨拶語で、ケニアでは大抵の挨拶は「ジャンボ!」でことが足ります。
 
門を通ってさらに進むと、白い壁と開放的な印象の入り口が見えました。
入り口には4,5人の人々がニコニコと待ち受けていてくれます。みんなこのロッジの従業員の人達らしいです。
その内の一人はお盆にウエルカムドリンクと思われる飲み物を捧げ持っています。
夫がチェックインの手続きをしている間に私たちは飲み物を頂いてほっと一息つきました。
グラスの中はパイナップルジュースで、口の中に甘みと酸味が広がり、爽やかで心地よく一気に飲んでしまいました。
ああ、これで今夜はゆっくりベッドで足を伸ばして眠ることができます。
 
中核となるレセプション棟には、いわゆるフロントの他に小さなギフトショップとオプショナルツアーなどの相談に乗ってくれるゲストリレーションオフィスが並び、中央は屋根のない大きな吹き抜けになっていて、下から木が延びていて屋根の外へ頭を出しています。
吹き抜け部分を中心にぐるりとまわると図書室、ワンフロア下はバーとちょっとしたステージのついたダイニングルームが広がっています。
窓越しに見ると、バーの向こうには水を満々とたたえたプールとデッキチェアが見えました。
 
客室はそれぞれ独立したコテッジ形式で、レセプション棟同様、円形(カタツムリ型)の一風変わった建物です。
各客室は傾斜した広い敷地に展開して建てられているのでお隣とは距離もあり、静まりかえっていました。
部屋の前面はガラス張りで、眼下にはサバンナがどーんと広がる素晴らしい眺めです。
水洗トイレ、シャワールームと共に、ベランダにはジャグジーバスまでついています。
アフリカのサバンナのまっただ中でこの設備、なんと贅沢なことでしょう。
マサイ・マラには10前後のロッジがあるらしいですが、ここは唯一の日系のロッジです。
従業員は皆現地の方たちですが、日本語の話せる方がいらっしゃると聞いていたのでここを選びました。
 
ケニアは長い間イギリスの植民地だったので、ヨーロッパのリゾート地の一つとして発展してきたそうです。
リゾート地の宿泊施設の条件として、『水洗トイレ』、『シャワー』、『プール』は不可欠とされいたとかで、この辺りのロッジはすべてそれらを備えているのだそうです。
勿論私たちにとっても快適この上なしです。
 
 
 サバンナに蒼く広がって見えるのは雲の影です。
 
プールから果てしなく広がるサバンナが一望できます。             
 日射しはあっても風が肌寒いので泳いでいる人は居ません。 
        



お部屋へのアプローチ。 
ロッジは中も外もとてもきれいにお掃除がゆきとどいています。
時々トカゲがチョロチョロ走っています。