【アフリカへ行きました】
 
2)予防接種
 
今回旅行に行く我が家族4人は、いずれも成人でしかも自称「健康人」です。
全員大した持病もなくその点は問題ないのですが、アフリカという土地柄、
昆虫類が媒介する黄熱病とマラリアが気がかりです。
マラリアの予防は内服薬しかなく、しかも日本では入手不可能なので
ナイロビ到着後に求めるのがよいとガイドブックに書いてありました。
マラリアに関してはもう少し情報を収集してから考えることにしました。
 
他方、ケニアは黄熱病常在国ですが、今回の旅行のルートでは特に
イエローカードは要求されていません。
したがって接種しなくても良かったのですが、接種すると10年間有効と
書いてありました。受けておけば今後の旅行に役に立つかも知れないと
考えました。
ところが、黄熱病の予防接種は、検疫所か検疫衛生協会でしか受けられず、
国内にはわずか15カ所しかないのです。
需要が少ないからかも知れませんが、とても不便です。
出発2ヶ月前ころ、とりあえず日本衛生検疫協会東京診療所へ
予約しようと電話をしました。
ところが、
『今は在庫が無く、入荷(すべて輸入品)の見通しもないから
予約は受けていません』、
という冷たい返事。
それならばと横浜診療所の方へ電話してみましたが回答は同じ。
『8月に行くのならまだ時間があるのですから、その間に破傷風など
他の予防注射をしながら待ってみてください。とにかく今は入荷の
当てがないのですから、改めて電話してください』
 
へえー?、我々は不要だから良いのですが、イエローカードがどうしても
必要でしかも出発が迫っている方はどうなさるのでしょう。 
検疫担当者の需要に関する見通し、在庫管理などは一体どうだったのでしょうか。
とても大きな疑問を抱えながら、予防接種は受けられそうもないし、
結局受けないことにしました。
 
マラリア予防薬は現地調達のつもりでしたが、購入せず予防策は
講じませんでした。
なぜなら、蚊は主に低地の暑いところ、湖水近辺などに主として
生息しているだけだと聞いたからです。
私たちは標高1700m以上にあるマサイ・マラへいくのですから止めにしました。
でも何となく心配で、『蚊取り線香』と『虫除けスプレー』、『虫除けウエットテイッシュ』を
荷物の中へ入れました。
マサイ・マラのロッジでは一度も「蚊」や「蚋」を見かけませんでした。
あまりに快適な5泊6日だったので、虫除けグッズを持っていったことすら忘れ、
帰りの荷造りの時までしまい込んだままでした。
 
ただし、サファリの最中、水牛の群れの近づいたときには蠅がいました。
 
その後、黄熱病予防ワクチンは入荷したのでしょうか。確かめてみたい気がします。