【アフリカへ行きました】
 
「ヌーの川渡り」を見たあまりの感動と興奮に、最初の予定を変更して『番外編』と『つづき』を先にお届けしてしまいました。
順不同になりましたが、改めて、ここから私の夏休み報告が始まります。
 
1)ケニア、マサイ・マラは遠いところです
 
大自然の営みの中に身を置いてみたいという願望からケニアのマサイ・マラ国立保護区(国立公園のようなもの)へ行くことを思い付きました。どちらかというと現在の私にとって、アメリカ・ヨーロッパ・アジア諸国とは違い、アフリカ諸国は遠い存在、未知の国です。
マサイ・マラ国立保護区はケニアの南西部に位置し、南はタンザニアのセレンゲッテイ国立公園と国境で境されていますが双方は一つの広がりです。
ケニア側のマサイ・マラ国立保護区は大阪府とほぼ同じ広さ(1530平方キロ)で、セレンゲッテイに較べると森や樹木が少なく豊かな草原が広がり、野生動物の宝庫と言われているところです。
「マラ(スワヒリ語)」とは「斑点模様」、「まだら」という意味だそうで草原に木がポツンポツンとあることを表しています。
ケニア、マサイ・マラ国立保護区、タンザニア、セレンゲッテイを含むこの辺り一帯の広大な土地は昔からマサイ族の方々が牛の放牧をして暮らしていたところでマサイランドと呼ばれています。
 
昨年(2003年)12月、旅行会社パンフレットを取り寄せたり、HPで調べ始めました。
3ヶ月ほどすると、「行こうか止めようか、どうしよう」から「やはり行く」となり、さらに「何が何でも絶対行く!」に変わりました。
各社ツアーのコースや料金の比較をしたのですが、どうしても私の希望に合うツアーが見つかりません。
それなら、ということで個人旅行の線で計画することにしました。
日程を決め、休み中の代診のお願いして、依頼する旅行代理店を決め、ルートを決め、宿泊先を決め・・・・・。
旅の始まりは8月21日としました。お盆が済めば少しはすく頃かと思ったからです。
ここまでで8ヶ月かかりました。
この間、期待に胸はふくらむ一方で、出発の日が近づくに連れて気分はどんどん高揚しました。
 
今回の旅行参加者は私たち夫婦と娘2人の計4人です。
「老人二人だけで行かせると留守番役は心配ばかりしなくてはならないから付いていってあげる」ですって。
体の良い便乗組のような気がしないでもありません。
 
旅行当日に交通機関で費やす時間は以下のとおり。それぞれの間には最高4時間の乗り換え待ち時間がありました。
 高崎ーーーーーーーー羽田空港(JR、モノレール 2時間)
 羽田空港ーーーーーー関西国際空港(空路 1時間10分)
 関西国際空港ーーーアラブ首長国、ドバイ国際空港(空路 10時間10分)
 ドバイ国際空港ーーーケニア・ナイロビ、ジョモケニアッタ国際空港(空路 5時間)
 ジョモケニアッタ空港ーナイロビ、ウイルソン空港(国内線専用空港)(陸路 15分)
 ウイルソン空港ーーーマサイ・マラ、キチュア・テンボ空港(空路 44分)
 
ふうー。
実際乗り物に乗っているだけでもざっと20時間です。
8ヶ月とほぼ27時間かけてやっと目的地「マサイ・マラ」に立てるわけです。
ああ、なんて遠いところでしょう。それでも、私に考えられる最短距離のコースを取ったつもりです。
往復の飛行機は夜行便なので、足かけ8日間、実際マサイ・マラには5泊6日の滞在期間になります。
 
「道のりが大変」というより、「未知の国アフリカ、大自然の営み」に惹かれる気持ちの方がずっとずっと大きいものでした。
だから、これだけの時間をかけていくことにもう何の躊躇もありません。
「いざ! いざ!」