オリンピックテレビ観戦

  今世紀最後のオリンピックの16日間をテレビでたっぷり楽しませて

もらった。何と言っても国際的な最大のイベントだから見逃すわけには

いかない。開会式での選手の入場行進もなかなか楽しい。民族衣装での

入場あり、国旗に続く最初の男女選手が自国伝統の結婚衣装で愛嬌を

振りまいている姿も映し出された。毎回色使いやデザインのセンスの良さで

定評のあるフランスのユニフォームもさすがだった。わが国選手団の

ユニフォームはどうかと期待に胸を膨らませて待っていたら、色鮮やかな

ケープ(マント?)姿での行進には驚いた。人の意表を突くには余りある

派手さだが見る人、着る人とも賛否両論に分かれたことだろう。我が家では

気に入らないという結論が出た。

  ソフトボールでは不調と言われていた宇津木麗華選手もホームランが

打てて本当に良かった。ただ一度、最終戦に負けただけで「銀」になり

とても残念だった。でも、今回のオリンピックでソフトボールファンが増加する

のではないだろうか。どのゲームでも、勝敗に関わらず各国選手達の笑顔、

涙はとても素晴らしかった。終わってみたら日本選手団では柔道、マラソン、

水泳など、なぜか女性陣の活躍が目立った。

  選手達が競技の時に身につけるウエアのファッションも私にとって興味の

的となる。特に体操や新体操のレオタード、スイムウエアなど眺めていて

楽しかった。今回は体操・新体操とも光沢のある素材を使ったものが眼に

付いた。特に新体操のレオタードは沢山のスパンコールがあしらわれ、

この上なく華やかで音楽や演技とよくマッチしていて楽しませて貰った。

新体操では肌の露出範囲に関する制限があったと思ったが、今回は肌色地の

素材を組み合わせることによってかなり大胆なデザインに挑戦しているものが

目についた。まるでセパレートのように見せたり、アラビアンダンスの衣装を

思わせるレオタード姿もあって雰囲気も充分だった。反面、無地で飾りの少ない

レオタードがかえって斬新な感じがした。

  競泳では鮫肌水着が注目されていたが、スタイルは様々で袖や丈などは各人

各様だった。新兵器かもしれないが、必ずしも鮫肌水着が優勝するとは限らず、

栄光は新兵器だけで手にできるものではない。努力・素質・運などがあって

得られるのだろう。

  女子競泳陣の活躍も素晴らしかった。リレー選手の受賞インタビューを

見ていたら、皆がきれいに水色のマニキュアをしていた。可愛らしく、彼女たちの

紺色のスイムウエアにお揃いの爪がよく映えていた。その反面、あでやかで

豪華なウエアのシンクロナイズドスイミング選手の爪にはマニキュアが見られ

なかった。華麗なウエアを引き立てるためにマニキュアをしなかったのだろうか。

オランダ競泳選手のジャケットは赤や黄色のチューリップが咲き誇っていた。

それが男子選手にも似合っていて素敵だった。わが国ならさしあたり桜、

どんなデザインが良いだろう。

  フェイスペインティングや髪の毛をナショナルカラーなどに染めるのも

大流行。競技以外にビジュアルな面でとても楽しいオリンピックだった。