【 トルコの休日 】   1. 初めてのツアー参加 
 
今年、8月末から9月始めにかけて、トルコへ行った。
それも、始めて参加したツアーだった。
本当のところ今年は、《ナスカの地上絵》、《マヤの遺跡》、《マチュピチュ》を見にペルー方面へ行きたかったのだ。娘と意気投合して大いに乗り気になって、旅行会社を探し始めていた。
ところが夫に旅行計画を話すと、「遠い・不便・言葉の壁・政情などの不安材料が多い=危険=止めておけ!」
 
それじゃあ、長年の憧れであるエジプトだ。でも周囲の人は口々に、「エジプトはとても暑い。冬に行く所だ」と言う。
旅行もお流れか、と少し気が滅入り始めた時、ふと目に付いたのが海を挟んでエジプトに近い「トルコ」だった。
 
「トルコ」と言えば・・・奇岩の立ち並ぶカッパドキア、白い棚田のような石灰棚の連なるパムッカレなど大自然の不思議。あちこちに紀元前の文化遺跡がゴロゴロしている国だ。
神秘的なハーレム、東洋と西洋の文明の分岐点である都市イスタンブール。赤い服を着た軍楽隊の演奏行進「ピーピーピー、ピーピキピッピピー」が有名。私の知識はこれくらいしかない。トルコはまったく未知の世界だ。
「うわあーっ。トルコって観るところが一杯。凄い。ここ、ここに決めた」と、一人で興奮してしまった。
 
3月末頃、情報収集を開始した。
はじめは個人旅行のつもりだったが、思わしい旅行会社に巡り会うことが出来なかった。仕方なく、ツアーカタログへ目を向けることにした。
調べていくうちに、どうやら人気旅行先の一つらしく、トルコツアーの商品が各社目白押しに並んでいるではないか。
我が家は皆勤めがあるので「土曜日帰国」、「直行便」の2条件を優先項目とした。
これは、関西空港発着のツアーで何とかクリアできたが、日取りでまた悩むことになった。
国民的夏期休暇である8月のお盆前後(我が家の該当者1人)の商品は、電話をした4月14日の段階で、すでにキャンセル待ちだと言われた。日程を決めて申し込むのがこんなに大変なこととは知らなかった。あれこれ悩んだ末に、「10名以上の申し込みで催行」と言う、8月30日(木)出国、9月8日(土)帰国と言う商品を申し込んだ。申し込みの時点で既に2名が申し込み済みだった。
あと4名で催行だ、誰か申し込んでくださいと祈るような気持ち・・・運試しのようなものだ。これで、もしも10名に達することが出来ずに取りやめにでもなったら、精神的なダメージが大きいだろうな・・・。
 
冷や冷やドキドキの日々が過ぎていった。何回インターネットでチェックしても当該のツアーは 《催行決定間近か》 という文字が私を見返すだけだ。ついイライラして「駄目なら駄目だと早く言ってよ」と怒鳴りたくなる。
申し込んで約1ヶ月。5月21日、「申込者が10名に達したから催行します」と連絡が入った。
やったあ、良かった、行ける。
でも冷静に考えると、この先まだ3ヶ月以上待機の日々が続くのだ。旅行荷物を作るにはあまりに早すぎるし・・・。
 
この際、少しトルコの勉強でもしながら出発の日を待ちましょう。
 
              トルコの国旗:文頭にあるのがトルコ共和国の国旗(月星章旗)である。
                   正式の制定は1936年だが、以前から使われていた。
                   地色の赤はオスマン朝の色。三日月と星は「団結と進歩」、「民 
                   族の独立」を象徴している。
                   また、三日月と星はイスラムのシンボルとされる。