その他の疾患や皮膚に関する知識

ちょっと前の元気らいふ、「多汗症」について

少し前ですが、地元紙である上毛新聞の情報誌「元気らいふ」に私の書いた記事が掲載されました。

脇に限らず、体の一部分からの発汗が異常に多い状態を「局所多汗症」といいます。

もともと発汗量が多い上に、緊張などでさらに悪化します。

脇以外だと手のひらや顔面などが多いですが、実は私も顔面の多汗症です。

若い頃は緊張する手技を行うたびにおでこから滝のように汗が滴り、周囲のスタッフを驚かせたものです。

(患者さんにはなんとか伝わらないようにはしていたつもり、、、)

残念ながら脇以外の多汗症についてはまだ治療選択肢があまりないので、私も治療はしていません。

ただ最近は上手く付き合っています。

コツは「汗が出るものだと思って行動する」こと。

見栄えは悪くても、緊張する手技の際はハチマキを巻いて汗が垂れないようにしました。

作業エリアに影響がなければ安心して手技を進められます。

そうこうするうちに手技にも慣れていきそもそも緊張する機会も減りました。

対応できることが増えることで自信になり、余計緊張しないという好循環ができました。

正直今でもちょっとしたきっかけで一瞬で顔から汗が吹き出してダラダラ垂れるので、気にならないわけではありませんが、「仕方ないこと」と「できること」を認識して対処することも必要かと思っています。

さて本題ですが、異常な脇汗については治療薬が増えたことで、「できること」が増えたことになります。

以下に局所多汗症の診断基準を掲載します。

心当たりのある方は皮膚科でご相談してみてはいかがでしょうか。

 

Hornbergerらの診断基準

局所的に過剰な発汗が明らかな原因がないまま6ヵ月以上認められ、以下の2項目以上が当てはまる場合を多汗症と診断する。

  1.  発症が25歳以下である
  2. 左右対称性に発汗がみられる
  3. 睡眠中は発汗が止まっている
  4. 週1回以上の多汗のエピソードがある
  5. 家族歴がみられる
  6. それらによって日常生活に支障をきたす

 

追伸:

大汗かきながらのバーチャルライド(ZWIFT)生活、マイルームの除湿器は今日もフル稼働!

除湿器なしでライドすると部屋の湿気で窓ガラスが曇ります。

(ポガチャルばりのアタックで獲得した水玉(山岳賞)ジャージ!(2021年ツールドフランス参照))

 

 

 

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