A まず皮膚科の現状について説明しましょう

1.皮膚科の守備範囲は?

 皮膚科は“皮膚”に現れるすべての病気を扱っています。
大きく分けると、3つの病変があると思われます。
1)皮膚だけに限局した病変  例えば湿疹やかぶれ、かびが寄生する水虫なども
  この範疇にはいります。最も頻度が多いものです。
2)皮膚から生体(内臓)に及ぶ病変  皮膚に寄生したかびや細菌などが、生体に
進入して病変を起こす場合などが、これにあたります。例えばクロモミコーシスと
いうかびで発症する皮膚病は、まれに内臓を侵し、脳転移で死亡することもあります。
3)生体(内臓)から皮膚に病変が生ずる病変  例えば膠原病は内科的疾患ですが
しばしば皮膚に特有な病変を生じます。そのため皮膚科で始めて診断されることも多い
のです。こうした状態を特別に“デルマドローム”ということがあります。
つまり、皮膚に病変が生じたらすべてを診る診療科目です。しかしながらそのすべてを
治療するわけではありません。病変に応じて他科に紹介することもあります。
皮膚になにかできたら皮膚科に相談してみましょう。

2.群馬県にはどれくらいの皮膚科医がいますか?

皮膚科医は原則として「日本皮膚科学会」に所属する義務があります。群馬県の場合
その人数は114名(平成15年4月現在)です。さらに臨床皮膚科学を中心にした皮膚科の
組織があり、「日本皮膚科学会」に入会した医師のみ入会できます。組織名は「日本臨床
皮膚科医学会」といって、現在群馬県では67名(平成15年4月現在)の会員がいます。
どちらの組織も皮膚科学における教育・研究及び医療の発展向上に努めています。

3.皮膚科専門医とはなんですか?

  皮膚科を主たる診療科目にしており、「日本皮膚科学会」に属し、さらに一定の資格
(皮膚科在籍年数、試験、口頭試問など)を取得した皮膚科医です。皮膚科における
専門性があるため、皮膚疾患に対してより高度な医療を提供できます。
 通常医院などでは、その証明書があります。
現在全国でおよそ3000名ほどの皮膚科専門医がいます(「日本皮膚科学会」所属の
皮膚科医はおよそ1万人)。

4.皮膚科医はどこで勉強していますか?

 
 学会(日本皮膚科学会・日本臨床皮膚科学会など)や勉強会・講習会などが数多く
あり、勉強する気力があればいつでもできるようになっています。
群馬県で定期的な学会・勉強会は、
1)日本皮膚科学会群馬地方会
2)群馬実地皮膚科医会
3)高崎市皮膚科医会、前橋市皮膚科医会
などがあります。

B 特殊な皮膚科治療はどこで行っていますか?

 最近、ピーリングやレザーなど新しい治療法や医療器具が開発されてきました。
どこでそれらを行っているか知りたいと思われる方も多いと思います。
それらの情報を提供するコーナーです。
ただし、これらの情報は、私が知っている皮膚科医で、この欄の掲載を希望した先生
だけですので、すべてを網羅しておりません。
大学や病院などは、紹介状持参の方が無難ですので、皮膚科医院で紹介状を作成して
もらってから受診することをお勧めします。

1.ピーリング
 ・弓皮ふ科医院(高崎市)TEL 027-322-2013
 ・倉繁皮膚科医院(前橋市)TEL 027-253-5600
 ・はっとり皮膚科医院(高崎市)TEL 027-363-7755

2.エステ
 ・はっとり皮膚科医院(高崎市)TEL 027-363-7755
   (今現在、エステは行なっておりません。)

3.レーザー治療
 ・群馬大学医学部皮膚科(前橋市)TEL 027-220-8284
 (紹介状が必要です)
 ・石井病院(伊勢崎市)TEL 0270-40-5566

4.ナロウバンドUVB
 ・えんどう皮膚科(新町)TEL 0274-40-3333
 ・はっとり皮膚科医院(高崎市)TEL 027-363-7755

※こぐ一部の病医院です。順次、了解を得ながら追加していきます。
(順次情報を入れて行きますので、参考にしてください。)