【 トルコの休日 】 3)機内食
 
「食べること」は大好きだ。
出されたものはとにかく、一度は口へ運ぶ。食べてみないことには「好き」も「嫌い」も決められない、と言うのが私の理論
オマケに、トルコは世界3大料理の一角を占める地である。この機を逃しては・・・何でも食べてこよう。
 
今回の旅は往復とも夜間便なので、搭乗したら「食べる」、「寝る」、「読む」こと以外することがない。行き13時間、帰り11時間ほど機上の人になるのだから機内食はそれぞれ2回ずつ提供される計算だ、しめしめ、ああ、楽しみ。
往復で、4回のお食事だ。出されたものを片っ端から平らげていると、やはり今回も「機上の人」すなわち「ブロイラー人間」と言うことになってしまう。でも、こういう機会はめったにない、少し体重をふやすことにしましょう。トルコ航空だからきっとトルコ料理も饗されるだろう。
 
行きは離陸して間もなく、『本日は気流の状況が悪く、揺れますのでご注意を』というアナウンスメントがあった。そのためか、第一回目の夕食が出るまでにかなり時間がかかったが、出発の緊張からか眠くはならない。
最初はお寿司が出てきた。そう言えばアフリカへ行くときにもお寿司が出てきたっけ。日本出発を意識した国際便の流行かしら。盛り合わせの大皿から好きなものを2個選ばせていただく。一つは大好きな穴子をにした。大当たり、美味しかった。次に前菜盛り合わせが出てきたから、お寿司は「アミューズ代わり」と思われた。デザートまでフルコースだった。2回目の食事は朝食風献立だった。いずれも美味しいが、私には充分すぎる量で、申し訳ないが一部を残してしまった、ごめんなさい。
 

 トルコ航空の機内食メニューの表紙。デザインはチューリップ。
食器類も この色、デザインで統一されていた。チューリップはトルコ原産で、
16世紀にコンスタンチノーブル (今のイスタンブール)からヨーロッパへ伝えられた。チューリップはトルコの国花と定められている。

               
国際便の機内で、「ライスの葡萄包み」、「ラムのギョフテ(肉団子)」などのトルコ料理はでた。トルコのお料理については、また別の章でお話ししようと思う。
トルコは宗教上ので豚肉は一切口にしないお国柄だ。従って、肉料理は牛、鶏、ラム、マトンなどが中心になる。日本で肉の主流は何と言っても豚肉だが、これから10日間は豚肉無しで過ごすわけだ。
 
機内の食事には必ずパンが付いていた。パンはいつも暖かく美味しかった。お食事のワゴンが来る前に、まず香ばしいパンの匂いが漂ってきて、思わず唾を飲み込んでしまった。機内食の中で一番気に入った料理は、行きの朝食に出された「ほうれん草とマッシュルームのクレープ包み、クリームソース添え」(フランス料理風)だった。ほうれん草とスライスしたマッシュルームがクリームで和えて薄いクレープ包んでソテーしたもの。ほうれん草とマッシュルームの味がクリームで一つに纏められ、素晴らしく美味しかった。あーあ、あれがもう一度食べたい。
 
お夜食は満腹だったし、眠いしでちらっとチェックしただけだった。ドライフルーツ、パウンドケーキ風のもの、ナッツなどが飲み物と一緒に並んでいた。メニューにはサンドイッチも記載されていたが私が見たときには無かった。すでに売り切れ?
 
    
国内便のミールボックスに入っていたお手ふきの表と裏。やはりチューリップの絵だ。
このお手ふきはほんのり香り(コロンヤという)がついていた。       
 
国内線はイスタンブール・イズミール間と、アンカラ・イスタンブール間の2度利用した。わずか1時間のフライトなのにどちらも機内食(飲み物とサンドイッチ)が提供されたので驚いた。日本の国内便に較べて何と気前の良いこと。
 
イズミール行きの場合朝7時30分離陸だから、時間的に「朝食」だったのだろう。チョイスした飲み物(トマトジュース)に続いて結構大きな箱を渡された。箱の中には、写真のお手ふきと共に、チーズ、レタス、キュウリ、トマトを挟んだコッペ型のパン。プラスチックケースに入ったピンクのフルーツヨーグルト。プラスチックケースに入った水が入っていた。悔しいけれど、イスタンブール着陸の約1時間前に美味しい朝食を頂いたばかりだったので、食いしん坊といえど、もう食べられなかった。
後日乗った、アンカラ発のフライトでも、飲みものに続いてミールボックスが出てきた。この日は、朝早くホテルをでて、移動バスの中でお弁当をいただいたのだけれど・・・・・。ハイハイ、しっかり食べてしまいました。中身はやはりチーズと生野菜のコッペ型サンドイッチ。今度のデザートははヨーグルトではなくてブラウニーのようなスクエアーケーキが入っていた。サンドイッチもケーキもなかなか美味しかった。
 
   結論:トルコ航空の機内食は総じて美味しかった。