はっとり皮膚科医院 Hattori dermatology clinic

院長ブログ

日常の業務や医療についてなど、思いついた雑多なことなどを書き綴ります。

足水虫の治し方

毎日暑い日が続きます。こんな暑いと足も蒸れますね。

そこで1年ぶりに水虫のお話。

昨年は水虫を診断する方法を書きましたので、今回は治療についてご紹介したいと思います。

基本的に水虫は真菌(カビ)の1種である白癬菌の感染症ですので、白癬菌をやっつければよい、というのが基本方針です。

抗真菌薬を塗りましょう!

以上。

 

かび

(この糸みたいな線状の構造物が、顕微鏡で見た白癬菌です。これが足にうようよいるのが足水虫です。)

 

 

これだけで治るといいのですが、やはりそうは簡単にいかないことも多いですね。

皮膚科医としてはキッチリ治るように手厚くお手伝いしたいと思っています。

 

爪水虫の治療は次回に譲るとして、今回は足水虫「足白癬(あしはくせん)」の治療のポイントを大きく3つお示しします。

その1:足水虫では皮膚の浅い部分の角質というところだけに白癬菌がいますので、爪水虫よりは治療しやすく、基本的に抗真菌薬の塗り薬のみで治療可能です。

コツとしては症状のあるところにだけ塗るのではなく、指の間から足の裏まで広範囲に塗りましょう。

部分的にしか塗らないと周囲に症状が広がることがあります。逃げ道を塞いでおくイメージです。

その2:水虫では皮膚が剥がれたり、指の間がジクジクしたりしますが、こういった症状は白癬菌に対する生体反応なので、治療により菌が少なくなると起こらなくなります。

症状がなくなったからといって治療をすぐ止めてしまうとまだ菌が残っていますので、また蒸れたりすれば白癬菌が増えてきて、やがて同じ症状が「再燃(さいねん)」します。

それを防ぐためには見た目で症状がなくなってからもしばらくは塗り薬を続けることが重要です。

 その3:足白癬の患者数は全国で約2500万人という推計があるように、白癬菌はとても身近に存在していると考えられます。

特に公共の場の浴室の足拭きマットなどにはまず存在するでしょうし、家族の中に水虫患者さんがいる場合も同様です。

菌が足につくとすぐに水虫になるというわけではありませんが、せっかく治療を行ってもまた「再感染(さいかんせん)」しては意味がありません。

治療をしながら同時に感染予防をすることも頭に入れておきたいですね。

具体的には、入浴後はきれいな乾いたタオルで足の裏や指の間を拭き取って乾燥させたり、靴を履きっぱなしの方は昼休みなどにたまに通気して指の間を拭き取っ たりしましょう。足に白癬菌が付着し続けないようにすることが大事です。(拭き取る時には拭きすぎて皮膚を傷つけたりしないようにしましょう。菌が皮膚の 中に入りやすくなってしまいます。)

 

ポイントをまとめると、

1. 治療薬は広い範囲に塗る

2. 見た目で見えなくなってもしばらく治療薬を塗り続ける(再燃対策)

3. 白癬菌が足に長居しないような生活を心がける(再感染対策)

 

最近では市販の水虫薬も種類が多く、クリーム、ローション、スプレーなどさまざまな剤型のものが簡単に手に入りますが、不適切な剤型のものを使用したりするとかぶれを起こす原因になり、かえって症状が悪化することがあります。

また水虫と見分けのつきにくい「異汗性湿疹(いかんせいしっしん)」などの湿疹病変には効果がありません。

「水虫はしつこい」という印象を持たれる方は多いのですが、適切な方法で治療すれば治ります。

薬剤の選択などなかなか難しい面もありますので、症状のある方は是非皮膚科にご相談ください!

 

追伸

夕方と雲の組み合わせって良いですね!

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仕事帰りにこんな空を見て癒されてます。

でもこんな時間でも高温多湿感は半端ないです、、、だってここはぐんまだもの;;

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