【トルコの休日】  4) イズミールに到着
 
日本を出て?時間、ついにトルコ・イズミールに到着した。ここから今回の世界遺産や遺跡などを巡る日々がスタートするのだ。
関西空港で預けたトランク類は、空港で自分のものを確認すると、後はポーターさんが纏めてバスまで、そしてホテルの部屋まで運んでもらえるのだからとても楽だった。
 
添乗員さんは佐竹さんというお名前のすらりとした女性。彼女に引率され、トルコリラに両替してから空港を出た。空港出入り口のすぐ前は、乗用車やバスがひっきりなしに通る幹線道路だった。そこに背の高いトルコ人の男性が待ちかまえていて、私たちを誘導して反対側へ移動。そこへ近づいてきた大型のバスに手を挙げて止め、皆を手際よく乗り込ませた。
この背の高い方が現地ガイドさんだった。このバスが、以後毎日私たちをあちこちへと案内し、荷物を運んでくれたバスだった。(残念ながら運転手さんの写真を撮るチャンスを逸した)。
 
     
         毎日お世話になったバス。乗降口は前と中央の2カ所。下は荷物入れになっている
         から、ステップは6段あった。バス近くの人達はツアー仲間、右端は添乗員の佐竹
         さん。顔が見えないので残念だが美人だった。
 
バズに乗り、ひとまず落ち着く。
改めて添乗員の佐竹さんのご挨拶があり、そして『この方がトルコ国内をずっと案内して下さる現地ガイドのMrシュクル氏(通称フラットさん)、運転手さんMrネジュミ氏です』と紹介された。
 
ガイドのフラットさんはこの日(8月31日)から9月7日にイスタンブールの空港でお別れするまでずっと行動をともにしてくださった。
男性(下の写真)、31歳。少々額の広い、すらりとした、なかなかの好青年。イスタンブール大学卒業で、ガイドのライセンスを持った、れっきとしたトルコ観光省の公務員だそうな。
日本へは2回の渡航歴があり、最初の時は大阪に2ヶ月滞在し、たこ焼きが好きになったとか。
何よりも驚いたのは、トルコと日本の歴史に造詣が深く、『このモスクは○○年頃の建築物で、日本で言えば鎌倉時代に造られたものだ』と、時代的な対比の説明がよく行われた。語彙も極めて豊富で、日本人の青二才は太刀打ち出来ないかと思うほどだった。移動中、単調な景色の時には、トルコの民族楽器の説明をしたり、その音楽を流したり。また、自分のパソコンに挿入してある古代民族楽器の写真を見せて歩いたりして皆を退屈させない心配りも示された。『同じトルコ国民でも、地中海側ではテンポのゆっくりした音楽が多いのに対して、黒海に面した地域ではテンポが速く、会話も早口だ』と土地柄に伴う音楽・言語の話にも花が咲いた。
このように人を飽きさせない社交的なフラットさんと対照的に、運転手のネジュミ氏は、とてもはにかみやで無口。
 

   
  現地ガイドのフラットさん。日本語がとても流暢。全行程、行動を共にして各所の解説をして下
   さった。
 
 
イズミールはエーゲ海に面する地形の美しい所で、トルコ第3の都市だという。この都市の歴史は紀元前3000年にさかのぼる由緒ある街だそうだ。ギリシャの領土だった時期もあった。
残念だが今回の観光にイズミールは組み込まれていない。ただ通り抜けるだけだ。
 
バスは私たちを乗せて、トルコ見学第一日目の目的地「ベルガモ」へと向かった。